遊休地に太陽光発電システムを導入する流れ

遊休地で太陽光発電システムを導入し運転を開始するまでのプロセスは、大きく「事前検討」「立案・企画」「基本設計」「実施設計」「施工」の5段階に分けられます。
電力会社や公的機関とのやり取りも必要となってくるため、状況に応じて検討を段階的に進めていくことが重要となります。

【遊休地で太陽光発電】導入手順の概要

事前検討

事前検討では、導入目的の明確化、また日照条件などの設置環境や条件の事前調査を行います。導入目的を出来るだけ具体的にし、重点を置くべき項目、その優先順位などを決めることが計画をスムーズに進めるには必要不可欠と言えるでしょう。

特に、立案・企画時点から設計・施工・検査・維持運用までの全体の流れと必要期間・制約事項の把握をしておくことは、工期の短縮や事業予算の正確性などの向上に繋がり、効率的な導入を実現出来ます。

立案・企画

実際にどのような規模の太陽光発電システムを導入するのか、そして実際にそのシステムを導入することが出来るのかといった現地調査を行います。
また、システムを導入するにあたってクリアしなければならない関連法令や、活用出来る助成制度なども調査し、必要であれば所轄官庁や期間へ事前相談することが有効でしょう。

多くのケースでは、この段階で施工店(EPC事業者)を選定し、それらの提案を基に計画を具体化していくこととなります。

基本設計

導入するシステムの概要が見えてきた段階で、システム設計、建築設計双方で具体的な検討を行い、基本的な図面を作成します。その後システム設計と建築設計の整合を図ったうえで、導入にかかる概算見積りが出せるところまでを行います。

電力会社との事前相談(アクセス検討)の申込みもこの段階で行うことになりますが、スムーズに進むことは稀であるため、予め回答に掛かる時間も考慮して申込みを行いましょう。

詳細設計

この段階では、基本設計の詳細な計画を練り上げ、電気・土木の両面から実施設計図を作成していきます。同時に、太陽光発電システムに必要な部材の選定や基礎及び架台の選定、設計も同時に行い、正確な見積書が作成されるでしょう。

問題がなければここで工事契約を結ぶことになり、施工に向けて必要な機器や部材の発注や、諸手続きが行われます。

施工

実施設計図面に基づき、施工に必要な図面を作成し、施工計画を立案・承認した後に施工を実施します。土地の造成や基礎工事に始まり、架台の設置工事や太陽光パネルの組み立て、電気工事などを行い、あとは稼働を待つだけとなります。

完工(発電開始)

【遊休地で太陽光発電 】連系区分別導入フロー

太陽光発電システムで発電した電力を買い取ってもらうためには、電力会社の電力系統に接続しなければなりません。
電力系統に接続することを「系統連系」と呼び、太陽光発電システムの場合、その設備容量に応じて連系の方法は異なってきます。

50kW未満のシステムは一般住宅と変わらず低圧、50kW以上のシステムは高圧、 2メガワット以上のシステムは特別高圧で連系するようにと定められています。

低圧連系、特高圧連系
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