遊休地に太陽光発電システムを導入するにあたって多く寄せられる質問をピックアップ!

塩害地域に含まれる遊休地でも太陽光発電システムを設置できますか?

基本的には問題ありませんが、注意すべき点が多く存在します。

塩害とは、沿岸部の地域において多く発生する、農作物・その他の植物や電気設備・鉄・コンクリート構造の施設などが塩分によって受ける害のことを指し、 海上の波頭が砕けることで塩水滴が空中に飛び出し、強風で陸上に運ばれることが原因とされています。

塩害が発生する地域は、直接波しぶきが当たる場所を「岩礁隣接地域」、海岸から200m~500m以内を「重塩害地域」、 海岸から2km以内を「塩害地域」というように区分されており、メーカーによっては指定した地域での設置を不可にしているところも見受けられます。

塩害地域の区分

風向きや河川の有無によっては沿岸部でなくとも塩害が発生するケースもあるため、実地に存在する構造物の錆の出方なども調査し、慎重に検討しなければなりません。

塩害が太陽光発電システムに及ぼす被害として、PID現象の助長や架台の腐食、その他屋外に設置された機器の故障などが挙げられます。 産業用太陽光発電の分野においても、工場や大規模なメガソーラーは沿岸部に立地されているケースが多く、確実な塩害対策が必要となります。

塩害対策の手段として、防腐性、防錆性に優れた機器を選定することや、絶縁を強化することが考えられますが、何より可能ならば塩分から遮蔽することが最も効果的と言えるでしょう。

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