遊休地に太陽光発電システムを導入するにあたって多く寄せられる質問をピックアップ!
太陽光発電システムに関する保証などはありますか?
メーカーによる保証制度と保険会社が行う補償制度があります。
遊休地に設置される太陽光発電システムは20年間の長期稼働が前提となるため、万が一の故障や事故といったものには予め対処しておきたいものです。 実際に、フィールド設置型太陽光発電システムでは台風による被害や盗難被害などが多発しており、そうなると事業収支も大きく左右されることになります。
こういったリスクを回避して20年間の長期稼働を実現するためにも、各太陽光発電メーカーや保険会社は、様々な保証制度や保険サービスを提供しています。
太陽光パネルメーカーの保証制度
太陽光パネルメーカーが提供する保証制度には、経年劣化による出力性能の低下を保証する「モジュール出力保証」と、 製品そのものを保証する「製品保証」の二種類が存在します。
モジュール出力保証とは、発電開始から一定期間にわたって太陽光パネルの出力を保証するといったもので、 製品保証とはパネル自体が何らかの要因で故障した場合にメーカーの責任で交換や修理に応じるといった保証内容になっています。
初期投資費用を回収するまでの期間に大幅な出力性能の低下があると、事業収支に大きな影響を及ぼす可能性も否めないため、 こういった保証制度は非常に心強いものと言えるでしょう。
保険会社が行う自然災害補償
自然災害補償とは台風や積雪、地震などによるシステムの故障や破損はもちろん、外部飛来物による破損や盗難なども対象となる総合的な補償制度で、 主に三井住友海上火災保険や東京海上日動火災保険などが提供しています。
現在ではフィールド設置型太陽光発電システム向けのセキュリティーグッズも多く販売されるようになっていますが、未だそれだけの対策では十分でないというのが現状です。 そうしたトラブルが発生しても対応できるように、自然災害補償制度に加入しておくことに越したことはありません。
保険料は1年あたりシステム設置費用の0.5%前後となっていますが、これは必要経費ということで予めランニングコストに勘定しておきましょう。