遊休地に太陽光発電システムを導入するにあたって多く寄せられる質問をピックアップ!

連系している系統で停電が起きた場合はどうなりますか?

パワーコンディショナが停止するため、売電が不可能となります。

太陽光発電システムは、系統に停電や一定上の電圧・周波数の変動があった場合、自動的に系統から解列(切り離される)仕組みになっています。 その状態では、系統と発電システムが接続(並列)出来ていないということですから、売電を行うこと自体が不可能となります。

この仕組みは住宅用・産業用太陽光発電システムを問わず共通していますが、連系区分によって系統復旧後の挙動に大きな違いがあるため注意が必要です。

低圧連系とする50kW未満システムで用いられるパワーコンディショナは、停電や系統異常が回復するのに伴い自動復帰する仕組みとなっている一方で、 高圧連系とする50kW以上システムで用いられるパワーコンディショナは、系統が回復しても自動的に復帰する仕組みにはなっていません。

これは各電力会社の「系統連系と電力購入の契約要綱」において厳しく規定されており、電力会社への確認の後、手作業で復帰作業を行うように定められています。

したがって、高圧・特高圧連系を行っていて系統に停電や異常などが発生した際には、速やかに発電状況を確認することが重要となります。 完全に発電が停止しているのならば、業務委託している保安協会へ出動依頼をかけましょう。

系統運用について記載された資料

電力会社 資料名 URL
北海道電力 太陽光発電設備設置に伴う系統連系および電力購入に関する契約要綱 新しいタブで開く
東北電力 太陽光発電設備の系統連系および電力購入に関する契約要綱 新しいタブで開く
東京電力 再生可能エネルギー発電設備からの電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
北陸電力 太陽光発電からの電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
中部電力 再生可能エネルギー発電設備からの電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
関西電力 再生可能エネルギー発電からの電力購入契約要項 新しいタブで開く
中国電力 太陽光発電からの電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
四国電力 太陽光発電設備の系統連系および電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
九州電力 太陽光発電からの電力需給に関する契約要綱 新しいタブで開く
沖縄電力 太陽光発電からの電力受給に関する契約要綱 新しいタブで開く
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