遊休地に太陽光発電システムを導入するにあたって多く寄せられる質問をピックアップ!
連系している系統で停電が起きた場合はどうなりますか?
パワーコンディショナが停止するため、売電が不可能となります。
太陽光発電システムは、系統に停電や一定上の電圧・周波数の変動があった場合、自動的に系統から解列(切り離される)仕組みになっています。 その状態では、系統と発電システムが接続(並列)出来ていないということですから、売電を行うこと自体が不可能となります。
この仕組みは住宅用・産業用太陽光発電システムを問わず共通していますが、連系区分によって系統復旧後の挙動に大きな違いがあるため注意が必要です。
低圧連系とする50kW未満システムで用いられるパワーコンディショナは、停電や系統異常が回復するのに伴い自動復帰する仕組みとなっている一方で、 高圧連系とする50kW以上システムで用いられるパワーコンディショナは、系統が回復しても自動的に復帰する仕組みにはなっていません。
これは各電力会社の「系統連系と電力購入の契約要綱」において厳しく規定されており、電力会社への確認の後、手作業で復帰作業を行うように定められています。
したがって、高圧・特高圧連系を行っていて系統に停電や異常などが発生した際には、速やかに発電状況を確認することが重要となります。 完全に発電が停止しているのならば、業務委託している保安協会へ出動依頼をかけましょう。