遊休地に太陽光発電システムを導入するにあたって多く寄せられる質問をピックアップ!

夏場などの暑い季節のほうが発電量はアップしますか?

暑いほど発電するわけではありません。

皆さんの御存知の通り太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを受けることで発電するという仕組みです。 暑ければ暑い程、また日差しが強い程、多くの発電量が期待できるといったイメージを受けがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。

太陽光パネルには、パネル本体が高温になるとバンドギャップが減少し、大幅に出力電圧が低下するという特徴があるため、 パネル本体が70度前後にまで達する真夏などでは、予想外に発電量が伸びないといった症状が多く見受けられます。

太陽光パネルの準温度は25度と定められており、25度から温度を変化させた場合の温度変化量に対する特性の変化率のことを温度係数と呼び、 太陽光パネルには原材料別におおよその温度係数というものが存在します。

太陽光パネルのタイプ別温度係数

例として、結晶シリコン型太陽光パネルの温度係数は-0.45%/℃程度と言われており、 準温度である25度から温度が1度上昇する度に出力が0.45%減少するということを意味しています。

下図は、太陽光パネルのタイプ別温度係数と、パネル本体温度に応じた出力変化を表したもの。 これにより、基本的に太陽光パネルは温度が上昇するにつれて出力が低下し、低下するにつれ出力が向上するということがわかります。

太陽光発電においては程よい日射量と程よい気温が重要になってくると言えるでしょう。 日差しの強い7~8月の発電量はいまいち伸びない一方で、3月から6月にかけての方が発電量が多くなる理由には、こういった太陽光パネルの特性が関係しているからです。

結晶シリコン型の本体温度に応じた出力性能の低下
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