系統連系とは何ですか？

太陽光発電システムや風力発電システムといった設備で発電した電力は、そのままでは電力会社に売電することは出来ません。 売電を行うためには、それら自家発電システムを電力会社の電力系統（電力網）に接続する必要があり、これを「系統連系」と呼びます。

系統連系を行う場合、電圧が過電圧や不足電圧になったり周波数上昇や低下が発生したりすると電力会社の系統全体の品質に悪影響を及ぼす恐れがあるため、 自家発電設備によって発電された電力には電力会社が供給する電力と同様の品質が要求されます。

検討連系に関する技術基準や要件について定めた 「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」によると、 50kW未満のシステムは低圧、50kW以上2MW未満のシステムは高圧、2MW以上のシステムは特別高圧で連系するようにと定められています。

低圧連系の場合は何も特別な設備は必要になりませんが高圧や特別高圧で連系する際、キュービクル式高圧受電設備が必要となります。 また、電源線の敷設費用も高額となるため、予め設定した事業予算と調整しつつ、検討をすすめることが重要です。