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エネルギーペイバックタイム(Energy Payback Time)

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エネルギーペイバックタイム エネルギーを生産する設備に対して、直接或いは間接的に投入したのと同量のエネルギー消費量を、その設備からのエネルギー生産によって回収できるまでの運転期間のこと。

太陽光発電システムを始め、エネルギーを創り出す設備は製造や建設、解体・廃棄などに際してエネルギーが必要となります。 これら投入エネルギーに相当する量のエネルギーを得られるまでの期間を「エネルギーペイバックタイム」と呼び、この期間が短いほど環境性能が良いということを示します。

太陽光パネルは、発電時に一切の燃料を必要としないクリーンな発電システムとされていますが、果たしてその環境性能とは実際にどうなのでしょうか。

独立行政法人産業技術総合研究所によると、タイプ別太陽光発電システムのエネルギーペイバックタイムは、 多結晶シリコンで1.5年、アモルファスシリコンで1.1年、化合物薄膜(CIS)で0.9年とされており、太陽光パネルの製品寿命20~30年と予測すると十分に短いと言えるでしょう。

アモルファスシリコンや化合物系のエネルギーペイバックタイムが短い理由として、製造コストや材料が少なく済むことが挙げられます。 結晶シリコン型の製造方法についても年々改善されているため、実際にはこの期間よりも短くなるのではないかと予測されています。

関連用語 太陽光パネル 結晶シリコン型 CIS アモルファスシリコン
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