太陽光発電に関する用語だけでなく、土地活用や各法制度に関する用語などもピックアップしていきます。

置き石基礎(おきいしきそ)

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置き石工法コンクリートブロックやサイコロブロックといった二次製品にアンカーを取り付け、そこに架台を設置する方式。

太陽光発電システムを検討する際、太陽光パネルやパワーコンディショナばかりが重視される一方で、基礎や架台は軽視される傾向にあります。
しかしながら、遊休地などで行う太陽光発電(フィールド設置)においては、基礎の工法や重量は事業継続性を左右する重要な要素となるため、十分な検討が必要です。

例として、傾斜角度20度の太陽光アレイが風速34m/secの強風に耐えるためには、アレイ面積1㎡あたり115kgもの重量が必要と言われています。(JIS C8955 - 太陽電池アレイ用支持物設計標準より)
置き石工法はこの重量を十分にクリア出来ると言えますが、既成品であるため輸送のハードルが高くなります。

材料の面だけで言うと、最も安く手軽に設置することが出来る一方で、必要な個数が多くなればなるほど輸送費がかさむという問題が発生します。
加えて、建設予定地にそれだけのトラックが通れる道路があるかということも、ひとつのハードルとなるでしょう。
太陽光発電事業を行うとなるとやはりコスト面での優位性が重要となるので、ほとんどの事業者が布基礎か置き石基礎を選択するのが実情です。

近年の異常気象などを考慮すると、今後どのような災害が襲ってくるかは予想出来ません。事業継続性を強化するためにも、基礎にコストをかけることは決して無駄なことではないでしょう。

関連用語 ベタ基礎 布基礎 風圧荷重 架台
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