モジュール出力保証（もじゅーるしゅつりょくほしょう）

太陽光パネルの出力（発電性能）を一定期間にわたって保証し、出力が指定する数値を下回った場合はメーカーの責任で修理や交換を行うといった保証制度のこと。

太陽光パネルには、使用していくにつれて出力性能が低下していくという特徴があり、結晶シリコン型の場合は10年間でおよそ5%前後、CIS/CIGS型の場合は10年間で3%前後低下すると言われています。

遊休地で行う太陽光発電事業は、住宅で行う太陽光発電と違って20年間の長期稼働が前提となってきます（全量買取の適用期間は20年間のため）。 著しい経年劣化や不慮のトラブルから事業の継続性を守るためにも、この出力保証は非常に重要な役割を担うものもあると言えるでしょう。

保証の内容は各メーカーによって異なりますが「一般的に太陽光パネルの出力が公称最大出力値の公差範囲内の最小出力値（公称最大出力の90%）に対して何%以下を低下した場合」 というように各メーカーが基準値を設けており、出力性能がその値を下回った場合にメーカーが太陽光パネルの修理屋交換に応じるといった内容になっています。

例として、公称最大出力が250Wの太陽光パネルがあるとし、出力保証が90%となっている場合、 250 * 0.9 = 225W（公称最大出力値の公差範囲内の最小出力値）の90%、すなわち202Wが保証の基準値となります。