太陽光発電に関する用語だけでなく、土地活用や各法制度に関する用語などもピックアップしていきます。

CIGS(しぐす)

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CIGSモジュール発電層の原材料として、

  • 銅(Copper)
  • インジウム(Indium)
  • ガリウム(Gallium)
  • セレン(Selenium)

を用いた太陽電池及び太陽光パネルのこと。
国内ではホンダソルテックのみが製造・販売していました。(※2013年10月30日に事業撤退を表明)

CIGS型は、結晶シリコン型太陽電池と比べ発電層が100分の1程度と非常に薄く、製造時に多くの材料を必要としません。 安く製造することが出来るため、その他のタイプと比べると大幅に導入コストを抑える事が可能です。

製造時のコストを抑えられることは製造に掛かるエネルギーを抑えることにも繋がっており、 CIGS型のエネルギーペイバックは約1.4年と結晶シリコン型よりも非常に優れた環境性能を実現しています。

結晶シリコン系太陽光パネルは、セル間及びストリングを全て直列で接続するため、パネルの一部分が影に覆われた場合はシステム全体の発電量が低下する傾向があります。

一方でCIGS型太陽光パネルはパネル一枚辺りの電圧が大きく、全てを並列で接続出来るため仮に一部が影に覆われたとしても、その影響はシステム全体には及びません。 また、化合物系の特長として温度係数が優れているため、太陽光パネルが高温となる真夏などでも安定したパフォーマンスを発揮するでしょう。

欠点として、変換効率が結晶シリコン型太陽電池には及ばないことが挙げられますが、日々技術開発は続けられており、今後の展開に大きな期待がかかっています。

関連用語 CIS 結晶シリコン型 温度係数
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